GRUBで前回選択したOSがデフォルトで選択されるようにする
問題
PCをWindowsとUbuntuのデュアルブート構成にしていると、PCの起動時にOSを選択するためのGRUBの画面が表示される。 GRUBではデフォルトでUbuntuが選択される設定になっているため、PCの起動時に操作を行わずに一定時間が経過すると自動的にUbuntuが起動する。
普段はそれで問題ないが、Windows UpdateでPCの再起動が必要な場合に困ることがある。 Windowsではアップデートで何度もPCが再起動することがある。 シングルブート構成の場合は、PCを放置していれば自動で再起動が繰り返され、アップデートが完了する。 しかし、デュアルブート構成の場合は、再起動のたびにGRUBが表示されるため、PCを放置しているとUbuntuが起動してしまう。 そのため、Windowsをアップデートするときは、再起動のたびにGRUBでWindowsを選択するためにPCの前で待機している必要があり、手間がかかる。
GRUBの設定を変更して、デフォルトでWindowsが選択されるようにすることも可能だが、Ubuntuの使用頻度が高い場合は、それはそれで不便である。
このような場合、GRUBの設定を変更して、前回選択したOSがデフォルトで選択されるようにしておくと、再起動のたびにOSを選択する手間を省くことができる。 以下、その設定方法を説明する。
対応方法
Ubuntuからテキストエディタで/etc/default/grub
を編集する。
例えば、vimを使う場合は以下のコマンドを実行する。
そして、GRUB_DEFAULT
とGRUB_SAVEDEFAULT
の設定を以下のように変更する。
GRUB_DEFAULT
の行は最初から存在するはずなので、値をsaved
に変更する。
GRUB_SAVEDEFAULT
の行は存在しないはずなので、行を新たに追加する。
編集して保存したら、以下のコマンドで設定を反映させる。
これで、前回選択したOSがデフォルトで選択されるようになる。